全僕にできる恩回し

全僕にできる恩回し

読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『伝え方が9割』

佐々木圭一 著 2013 ダイヤモンド社

 

 

「そうだ、コトバをきちんと届けたい」

 

ということで、こちら。

 

 

伝え方が9割

伝え方が9割

 

 

 

 

いくら情報が届きにくい時代になったと言っても、

言葉の力は落ちているわけじゃないし、

 

 

言葉一つで世界は変わる。変えることができるんだ。

 

 

 

さて。

 

 

いきなり一個、例を抜粋すると

 

「レポートの提出期限、伸ばしてもらえませんか」

 

という言葉を

 

「クオリティを上げたいので、粘ってもいいでしょうか」

 

って言うだけで印象は全く違う。

 

 

お願いしている中身は同じはずなのに、表現でこうも違うのにはびっくり。

 

 

これはセンスじゃなくて、

伝え方をきちんと体系的に学べば、誰でもできる。

技術なので、鍛えれば、伸びる。

 

心を動かすコトバには法則がある。

 

 

 

そのポイントをざっくりまとめる。

 

前半は

「ノー」を「イエス」に変える技術が紹介されている。

 

これ、普段の話し方でもとっても大事だし、

円滑に人間関係を築くためにも実践すべき。

 

3つのステップ↓↓↓

①「自分の頭の中をそのままコトバにしない」

②「相手の頭の中を想像する」

③「相手のメリットと一致するお願いをする」

 

僕はアホみたいに思ったことをすぐ口に出してしまい、

先輩に対して失礼な言動や、人を傷つける言葉を口にしてしまう。

 

ちゃんと一度思いとどまって、相手の立場に立って、伝え方を考えなきゃダメ。

 

 

で、7つのポイントとして

①相手の好きなこと

②嫌いなこと回避

③選択の自由

④認められたい欲求

⑤あなた限定

⑥チームワーク化

⑦感謝

が挙げられている。

 

 

②で「ほぉ!」と思ったことが、痴漢防止のコピーについて。

「痴漢に注意」と言うコトバでは痴漢はなくならなかったけど

 

「住民のみなさまのご協力のおかげで、チカンを逮捕できました。ありがとうございました」

 

と変えただけで、チカンが激減したらしい。

 

確かに、こんな張り紙見たら「逮捕されちゃう。いやだな」って思いますもんね。

 

 

 

ついでに④についても。

「残業お願いしてもいい?」って聞くんじゃなくて

「君の企画書が刺さるんだ!お願いしてもいい?」

って言われたら、「よっしゃ!いっちょやったるか!」ってなりますよね!

 

 

んー、コトバ一つで本当に印象、結果が変わる。おもしろい。

 

 

上記の7つの切り口を常に意識して、コトバを選んで使うべき。

 

 

 

 

 

後半は、コピーに使えそうな、強いコトバの作り方について。

 

①サプライズ法(そうだ、京都、行こう)

②ギャップ法(嫌いになりたいのに、あなたが好き)

③赤裸々法

④リピート法(さいた さいた チューリップの花が)

⑤クライマックス法(ここだけの話ですが…)

 

 

ここだけの話ですが、ここまで書いて、このブログの冒頭をいじりました(笑)

 

 

よし、早速仕事で使ってみよう!

 

楽しみーー!!!!

 

 

 

【メモ】

p.104からのコラムで紹介されている付箋が超ナイスアイデアだから早速まねしなきゃ!

 

 

以上

 

 

『浪費図鑑』

劇団雌猫 2017 小学館

 

この前の金曜日、会社の先輩にカラオケに誘われて

 

初めて会社の人とカラオケに行ってきたんすけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

濃いわ。

 

がっつりアニソンの会的なやつで、ほとんど曲知らない…

 

しかもみなさんめっちゃうまいし、アウェー感がハンパない。

 

カラオケって、歌う曲とかでけっこーその人たちの趣味嗜好とか露わになるなぁ

(アニソンに限らず、K-POPとかJ-POPでもロックでも)

 

まだまだ知らない世界がたくさんあるなぁと痛感しました。

 

 

繰り返すけど

 

楽しかったですよ!!

 

 

アニソンって、何で聞くだけでアニソンだってわかるものが多いんだろ。

曲の構成?歌詞?リズム?不思議。

 

 

 

 

さて。

そんな「まだまだ知らない世界」の扉を開く本がこちら。

 

 

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

浪費図鑑―悪友たちのないしょ話― (コミックス単行本)

 

 

 

これは「(オタク女たちの)浪費(実情を紹介する)図鑑」(p.4)

 

なんですけど、読み終えて真っ先に浮かんだ感想は、

 

本気で何かに打ち込む人が本当に羨ましい。

 

 

それが、ソシャゲだったり、アイドルの追っかけだったり、地下声優だったり

 

どれだけそこにお金かけようが、後から後悔することもあるかもしれないが

 

周りからは、単なる消費、もしくは“浪費”と捉えられたりしているかもしれないが、

 

 

 

このオタク女性たちは、人生を謳歌している

(ように見受けられる)。

 

 

そーゆー人の方が面白いし、

 

だからこそ、このように、同人誌から商業本となって話題となるわけで。

 

突き抜けてるとこが本当に尊敬できる。

 

別に、

羽生結弦とか本田圭佑とか大谷翔平とかアスリートじゃなくても

孫正義とか藤田晋とか経営者じゃなくても

 

誰かの追っかけでも、消費者でも、

自分の好きなことを追求していて、満足した生き方をできる人が本当に僕は羨ましい。

 

 

 

自己啓発的な文章になっちゃいそうなので

 

 

視点を変えて、

 

このように“浪費”させる仕組みもまたすごい。

 

この本で紹介されるデータによると

 

「浪費女」のマジョリティは「20代後半の実家暮らし独身」

 

貯金は、割合的に「なし」が最も多く、30万円以下が多い。

 

 

手取り30万円くらいでも、食費や美容代を節約して、お金を捻出して、浪費する。

 

 

なぜそのように浪費させることができるのか。

 

例えば「エロ」、「自分の好きなモノゴトをもっと知りたい欲求」、「応援したい欲求」、「自分が育てている感」、「承認欲求」etc.

 

こう見ると、男性と差がないように見えるんだけど、なんか違う。

 

んー、言葉にできない。

 

もちろん、十人十色の欲求があって、一括りにはできないのだけど、

 

「母性」と「お姫様感覚」が強いのかな。

 

これらをうまく刺激することによって、

 

アイドルの握手会だったり、声優とのチェキに何万円も使ってもらえる。

 

ライブでは、高額チケット転売される。

 

課金型アプリにお金が溶かされる。。

 

 

深い考察とか全然できてないけどw

 

これも顧客を熱狂させるエッセンスが詰まっている気がするので、要チェックしてこ。

 

 

 

側から見ると空虚な気もするけど、こんな気持ちのいいお金の使い方もない。

 

例えば、ライブ行く時に、美容室行ったり、新しい服を買ったり、めかしこんで行くわけで。

 

なんか素敵だなーと。

使いもしないのに、用途も決めていないのに、将来のためとか言ってお金を溜め込む習性のある従来の日本人よりよっぽど素敵。

 

 

なんか全肯定してるついでに、

『ロザンで浪費する女』は割と感動できる話だったので、ぜひご一読していただきたい。

一人の女性の、再生の物語。

 

そして、その締めの言葉を拝借して、今回のエントリーを締めたい。

 

「その浪費は必ず何かに繋がっていく」

 

以上

 

『空気の作り方』

池田純 著 2016 幻冬舎

 

読書記録久々にエントリーする気がする。

 

ブログのクオリティが上がっていないことが気にかかっておりますが、

 

まずは1年間楽しく続けることが目標なので、とにかく書きます。

 

 

もう9月。プロ野球はいよいよ佳境です。

 

僕はミーハーなので、98年の優勝からベイスターズのファンで、ずっと応援してきたのですが、DeNAが親会社になってから超人気球団になりまして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チケットが取りづらい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、人気球団なのは嬉しいし、ハマスタ行くと超楽しいし

AbemaTVでの野球観戦もできるからノープロブレムなのですが、

 

一抹の寂しさはあります。

 

 

 

2Qの熱狂ブログとして、ベイスターズの熱狂戦略について今月末までに書くつもりですので、今回はその補助線というか、下地のつもりで・・・と思ったら

 

マーケティング本としてめっちゃ良書でした!

 

 

 

ということで、こちら。

 

 

空気のつくり方

空気のつくり方

 

 

 

「経営者でこんな変わるんだ」ってくらい

DeNAになってからのベイスターズは変わって、

結果として“成功”していて、絶賛来客数、売上数上昇中。

 

 

なぜ、弱小球団が、こんな人気球団になったのか。

 

マーケティングの示唆に富む一冊。

 

 

 

プロ野球の球団がが興行を上げるには、ファンがお金を落とすことが大前提としてある。

 

テレビ放送などの広告収入がどんどん減りつつある中、エンターテイメントの多様化や野球離れが叫ばれる中で、何ができるか。何が潜在的に求められているか。

 

それらを徹底的に考え、データを参考にして、コントロールできる施策を可能な限り打つ。

 

 

 

どうしたら、ファンが増えるか。

まず、球場に来てもらうことが第一としてある。

 

 

タイトルにも使われているけど、一市民として強く実感していたことは

 

DeNAは空気づくりがとてつもなく上手。

 

ハマスタ行けば絶対楽しい

 

っていう空気が確かにあった。

 

 

池田さんはこの本の中で、観客数が増えた要因を3つ挙げている。

①(地域の人との)コミュニケーション

②経営の革新性・透明性

ブランディング

 

 

確かに、

①横浜の住民を対象にしたイベントだったり、情報発信だったり、身近な球団になってきたし

 

②最初はDeNAとかいう変なゲーム会社きたわ、とか思っていたのに、なんと2016年にはハマスタ買収(これがどんなけすごいことか)を実現しちゃったわけで、黒字化に向けて驀進して

 

③横浜とともに、誇りを持てる球団になりました。

 

 

ファンがファンを呼び、

球場いけば面白い!

という認識がどんどん広まってきています。

 

 

来場者をターゲティングする際、「野球好き」にはしなかったそうで

まぁ、当たり前なんだけど、漠然としているし、パイは狭い。

野球人口も減ってるし、テレビ放送も激減。

 

 

当初は、アクティブ・サラリーマンをメインターゲットとしていたみたいですが

何よりも、来場する“きっかけ”をあの手この手で作り出したことが素晴らしいですよね。

 

僕もそうなんですけど、野球観戦だけがしたいわけではなく、

デートできておしゃべりしたり、そこで飲むビールで酔っ払ったり、ハマスタの気持ちのいい風楽しんだり、応援歌を大きな声で歌うことだったり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう野球なんて見ていない!

 

 

 

 

さすがに全く見てないことはないですけど、野球を3時間ずっと見るのもアリですが、

楽しみ方は人それぞれなわけで

それが許されるというか、ハマスタにくるみんなが各々楽しんでいたらそれでいいと思うんですよね。

迷惑行為はだめですが。

 

 

 

でも、やっぱり、本気でスポーツに取り組む選手はかっこいいし、

熱く応援する時もあって、一体感があったり

喜びや悲しみを共有できるのも素晴らしいですよね。

 

 

っていう感じで、野球場への期待度がどんどん増えていく。

行けば楽しい。楽しめる。

 

そんな噂が広まって、地域の人も関心を持ち出す。

 

 

球場に行けば楽しい。横浜に根付いた、これから伸び盛りのチーム。

 

この感覚が広まっていることがとてつもなく大きいですよね。

 

それを意図的に作り出している、DeNAさすがです。

 

 

池田さんは

 

競合は、他球団だけでなく、他スポーツイベント、テーマパーク、コンサートetc.と考え、

 

「人を楽しませる」という観点から様々な部分にアンテナをはり、演出の参考をどんどんインプットしていく。

 

だから、プロ野球の場では行われてこなかったことを企画できるし

だから、お客さんもよりワクワクできる。

 

 

また、一方で本屋さんを歩き回ったり、SNSに投稿される、一般の人のコメントまでさっくり目を通したり、様々な世の中の空気を知ろうとする。

 

 

この姿勢はマーケターたるもの、絶対まねすべき点ですよね。

実行しなきゃ。

 

 

あと、ちょいちょい出てくるSWOT分析

これも今の案件でやらなきゃ。やりたい。

 

 

 

あと、実は一番ぐさっときたのが、「ブレない」こと。(p.150)

 

個人にとっても、組織にとってもマイナスでしかない。

 

一度発言したことは容易に撤回しない。

 

これが信頼を失う第一歩。

 

だから、発言は慎重に、よく考える。

 

ずっと今まで失敗してきたこと。これはそろそろ修正しなければ。

 

 

自己啓発っぽくなってきたぞ。

 

 

 

 

もう一個響いたこと。

 

ブランドはつくれない。(p.185)「なれるか、なれないか」

 

ブランドを認識するのはお客さんの心が決めること。

 

 

けど、ストーリーはつくれる(p.188)

 

 

まさしくベイスターズはストーリーを作り続け、その結果として、

最高のブランディングができてきたと思う。

 

 

ちょっと陰りが見えてきたのは、僕が飽きてきたからか、慣れてきたか、それとも…。

 

 

次は、選手の番だと思う、これだけ経営が頑張ってきたのだから、あとは球団として、試合に勝っていくことが必須となってくる。

 

池田さんが退任して、岡村さんに変わり、DeNAベイスターズも第2フェーズへ。

 

 

 

 

今回の本は

 

要するに、空気を作るために、様々な情報を取り込み、顧客とコミュニケーションをとりながら、様々な施策を打つ。

 

固定観念に捉われるのではなく、野球場に行こう!って思えるような企画と演出。

 

そのスパイラルで、経営もチームも成長していける。

 

 

なんか、ポジティブになれる本でした。

やっぱり、楽しいことを企画したいですね。

 

そうなれるように、することはたくさんあるから、その辺も1回まとめて、

一個ずつやっていこ。

 

 

 

以上