全僕にできる恩回し

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読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『明日のコミュニケーション』

佐藤尚之 著  2011  アスキー新書

 

久々にマーケティング関連本読みました。

 

ということで、こちら。

 

 

 

 

『明日の広告』に続き、良本。

 

「白鳥蘆花に入る」(下村湖人著 『次郎物語』)

という言葉から始まるかっこよさ。

 

とゆーか、鳩山由紀夫元首相がTwitterやったのって、さとなおさんの動きがあったのね。

 

 

さてさて。

ソーシャルメディア時代の新しいコミュニケーションについて述べられる。

 

とはいっても、刊行されたのは2011年。

もうだいぶ前だから、古いと思われるかもしれないけど、

重要なエッセンスは変わらない。

 

 

伝えたい人をよく知ること。

 

 

とかく忘れがちだけど、きちんとコミュニケーションをとろうとすることがどれほど大事なことか。

 

 

ソーシャルメディアは、社会や文化、流行、購買などに大きく影響を与える『関与する生活者』をつなげ、強く結びつけ、その行動を加速させるプラットフォームなのだ」(p.7)

 

決して、企業の広告の場ではない。

企業は、プラットフォームに集まる人たちと、どうやってコミュニケーションをとるのかを、きちんと考える必要がある。

 

 

この本では、生活者の消費行動として、SIPSを提唱している。

S=共感する(Sympathize)

I=確認する  (Identify)

P=参加する(Participate)

S=共有&拡散する(Share)

 

企業は、この流れに伝えたい情報をきちんと乗せることが重要だ。

 

というよりも、従来の一方的な押し付け広告はもはや見向きもされない。

商品やサービスも売れなくなる。

 

だってこんなけ成熟市場で、情報量もケタ違いに多い世の中なんだもん。

 

 

 

じゃあどーすんのかって言ったら、

 

共感を纏うこと。

 

熱狂顧客を育てなければならない。

商品やブランドを愛し、推奨までしてくれたらベスト。

 

これにはとてつもない時間もかかるし、効果も見えづらいが、取り組み続けることは必須だと思う。

 

そのために

ソーシャルメディアというプラットフォーム上で彼らはどういう行動を取るかをよく知ることから第一歩を始めなければならない」(p.9)

 

 

もちろん、

ソーシャルメディアだけなんとかすればいいというものでもない。

企業全体として、どうしていきたいのかを、今一度考えていくことが必要だよね。

 

 

マーケティングって大変だ。

 

 

おさらい

従来の広告戦略

AIDMA(注意、興味、欲求、記憶、購入)

AISAS(注意、興味、検索、購入、共有)

 

これにSIPSを加える。

ソーシャルメディアを使う上で大事なことは、共感を纏えるかどうか。

注意よりも、共感が大事。 

 

 

 

口説くのではなく、愛される存在に。

信頼される発信元に。

 

人間関係といっしょ。

時間はかかる。

壊れるのは一瞬。

 

細心の注意を払って、やり続けるしかない。

 

ずっと生活者と仲良くい続けるために。

 

楽しく生き続けるために。

 

以上