全僕にできる恩回し

全僕にできる恩回し

読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『生きるのが面倒くさい人』

岡田尊司 著  朝日新書 2016

 

もうタイトルに惹かれちゃいました。

 

大学時代のゼミの先生がFacebookにあげてて、

読んだらヤバい、ハマる、と思いつつ、誘惑に負けちゃった。

 

前回のエントリーと比べて、だいぶ暗いです。

真逆のテンションです。

 

情緒不安定。

 

 

 

ということで、こちら。

 

 

 

 

 

 軽く読むつもりが、けっこー刺さったし、ちゃんと記録残したいのですが、

 

 

自分語りになりそうというか、なんかうまくまとまらない気がするので、先に謝っておきます。

 

ごめんなさい。

 

 

 

そして

僕はこんな人間ですよ、っていうのを知っていただきたいので、あえて最初にお伝えします。

 

 

 

 

 

 

メンタル弱者

人生つまみ食い

口だけの中途半端野郎

有限不実行

すぐ逃げる

責任感がない

ネガティヴ

ドライ

ヒル

感情がない

けど寂しがり屋なのね。

なんで人の気持ちがわからないの?

人のこと好きになったことある?

ねぇ、どうしたら私のこと好きになってくれるの。。

etcetc.

 

 

 

 

大学時代の自称他称罵倒です。

 

 

 

ちなみに

好きな小説家は、湊かなえさん

好きなアーティストは、MOROHA

好きなドラマは『カルテット』

好きな映画は『ヒミズ

好きなマンガは『おやすみプンプン

好きなアニメは『廻るピングドラム

です。

 

 

 

 

また前段が長くなっちゃった。

 

 

 

 

 

はい、本題。

 

回避性パーソナリティ障害って聞いたことあります?

 

 

どんな人かと言うと、

生きるのが面倒くさい人。

 

第1章の目次を羅列すると

・人と顔を合わすのが面倒くさい

・頑張るのが面倒くさい

・期待されるのが面倒くさい

・学校に行くのが面倒くさい

・決めるのが面倒くさい

・社会に出るのが面倒くさい

・恋愛が面倒くさい

・家庭や子どもをもつのが面倒くさい

・人に頼るのが面倒くさい

・生きるのが面倒くさい

 

どんなけめんどくさがりだよ

 

でもわかる。

 

 

 

人と顔を合わすのが面倒くさいという人には2通りあって

・ほんとに人と関わりたくない人

・「人と接すること自体を求めているし、人と気持ちや関心を共有することも、それなりに楽しいのだが、それ以上に会うと気疲れし、わずらわしさを感じてしまう」人(p.20)

 

周りを見ていても、(自分が含まれているからか)後者は多そうだよね。

 

なんで、気疲れしてしまうか。

気をつかい過ぎているから。

そして、それは相手に否定的な評価をされたくないから。

つまり、相手が自分に興味をもってくれるかどうかということを、めっちゃ気にする。

 

 

頑張るのが面倒くさい人は

「第三者的に見れば、能力もある、時間もある、チャンスもある、やればできるのにやろうとしない」(p.21)

 

お膳立てしてもらって、後は一歩を踏み出せばいいだけなのに、それができない。

 

どうせ無理だと、先に結論づけてしまっているから。

 

 

 

もういっこ。

期待されるのが面倒くさい人は

 

褒められても、嬉しいという気持ちよりも、次のときに失敗して相手を失望させてしまうのではないかと、プレッシャーを感じてしまう。

 

相手を失望させないうちに、逃げ出したくなる。

 

 

 

 まとめましょう。

「回避性パーソナリティ障害は、自分への自信のなさや人から馬鹿にされるのではないかという恐れのために、社会とかかわることや親密な対人関係を避けることを特徴とする状態である」(p.47)

 

 

 

ほんとに一言でまとめちゃうと

 

傷つくのを恐れて避ける人。

 

傷つくのが一番の恐れで、それを避けるためには必死になる。

 

他人に認められたい一方で、自分に自信が持てず、否定的なことに思われてるのではないかと恐れてしまう。

 

プライドは高いのに、自信はない。

 

なので、親密な関係になるのにも臆病になる。

よく言う、「人との間に壁をつくる」とか「関係に一線をひいてる」とか「距離感」ってやつですよね。

 

 

碇シンジ君だね。

 

 

最近話題の『美女と野獣』の野獣も回避性パーソナリティ障害っぽいよね。

自分の容姿で、他人から好かれるはずがないと思い込んでるとことか。

 

 

強い恥の感情が、人との距離を遠ざけてる。

 

 

回避性パーソナリティ障害の人の大きな特徴は、

「自分は無能で、魅力に欠けた、不完全な人間だと思っている」(p.61)

 

成果をあげたって、褒められたって、なかなかこの感情は薄まらない。

 

 

 

僕自身は

齢25までくると、もうこの性質は変わんないだろとか思う一方で、

 

なんだろ

 

将来の不安?

変わった方が楽しいって想像はつくから変わるように努力する。

変わるのを諦めたら、生きてる意味がないっていう強迫観念が、いつまでもつきまとう。

 

でも急激には変わらないから、その努力がだんだん辛くなって

 

というか、楽な方に流れて、

 

結局、ドロップアウト。変わらないまま。

 

口で大きなこと言ってしまって、頑張っていたのに、周りの人の期待を裏切ったという罪悪感だけが残る。

 

罪悪感というか、自己嫌悪。

 

 

感情のデフレスパイラル

 

 

 

…重たくなってきましたね。

 

 

どうしてこんな性格なんだろう?ってのを高校くらいからずっと考えていて

 

 

まぁいろいろ積み重ねではあると思うのですが、

 

 

この本では、幼少期の愛情と説明されている。

この辺はまあ割愛してザクッと説明すると、

 

親の愛情がなかった。いじめられた。などなど。

 

 

 

僕は、それなりに親の愛情をいただけたので、回避性パーソナリティ障害って言えるほどではないのですが。

 

 

 この、クソめんどくさい性格は

 親のせいとは思いたくなくて、

 

自分のせいって思うと、また自己嫌悪。

 

自己嫌悪の終わりなき旅。

 

 

 

 

鬱かよ。

 

 

 

 

ちなみに、回避性を持つ人の例として、

村上春樹やベートーベンが挙げられてる。

 

 

なんか安心(笑)

 

 

 

 

 

 

 

さてさて。

こっからが一番重要。

 

回避性パーソナリティ障害を抱える人が会社で働くとか、何に注意すべきか。

 

 

 

 

部下が回避性パーソナリティ障害の傾向がある場合。

 

ここめっちゃ大事っす!

 

 

To MY上司!!

ぜひ読んでください!!!!

 

 

引用しまくります。

 

「回避性の人は、期待や責任を過大に感じ、大きなプレッシャーがかかると簡単に潰れてしまう」(p.184)

 

なので、

急に責任や負担を増やさない。回避性の人は、実際には余力がある場合でも、責任や負担が増えることに対して不安が強い。負担が増えるという点に意識が向かうと、自分に耐えられるか自信がなくなり、そんなつらい思いをするくらいなら逃げ出したいという気持ちになってしまう」(p.185)

 

「逆に言えば、慣れたことを続け、現状を維持することには抵抗がない。(中略)一旦慣れてしまえば、きちんとこなしてくれる」

 

 

 

覚えるのも慣れるのも時間はかかるけど、

人畜無害で、まあまあいい働きしますよ!!

 

 

 

ちなみに、

「『やってみないか』『やってくれると、ありがたい』と、相手に逃げる余地を残した方がいい。そして、実際に逃げ場所や助け舟を用意しておく。このタイプの人は、相手に相談するのが苦手で、うまく行かない事態に遭遇しても、自分でなんとかしようとして、行き詰まってしまうことが多い」(p.188)

 

「負担や責任を増やすときも、時間をかけて徐々にやった方がうまくいく」(p.188)

 

  

 

 

 

 

働き始めて約2ヶ月。

 

本音の本音は、成長とか置いといて、

まずは一年間、無理なく勤め上げて、ほんの少し会社に貢献できたら恩の字。

 

お前のリハビリのために会社があるわけじゃねーよ!

って怒られそうですね、はい。

 

 

 

 

 

考えすぎ、とか、思い込みだよ、とか言われるんすけど、そう考えて思ってしまうんだから、どうしようもないんすよね。

 

「どうしようもない」という逃げ。。

 

 

要するに、僕自身が、めんどくさい人なんでした。

 

僕はさておき、生きづらい人が実感として増えてる気がするので、もしよろしければ、めんどくさい奴でも優しくしてくださいね。

 

 

 

以上