全僕にできる恩回し

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読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『新版 戦略PR』

本田哲也アスキー新書

 

『明日の広告』に続き、

「大局を知れ!」という上司のアドバイスを忘れたフリをして読みたいものを読むシリーズ第二弾。

 

いやぁ、『明日の広告』がおもしろかったから、読みたくなるじゃないですか、っていうことで、こちら。

 

 

新版 戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書)
 

 

 

 

そもそもね、わたくし、PRってのを

 

プロモーションの略だと勘違いしてました。

 

新卒研修で初めて知ったのですが、

PR=Public Relations

なんですって。

 

日本じゃ馴染み薄いらしいんすけど、

一言で説明すると

 

カジュアル世論を形成すること。

 

まだ、わかんないっすよね。

 

「あれいいよね〜」っていう“空気”を作ること。

 

すなわち、商品が売れるような空気作り。

 

まだわかんないっすよね笑

 

 

 

広告をラブレターに例えた『明日の広告』を真似ると、(p.181〜参照)

 

PRは「広告を『モテる』状態に押し上げる役割を担っている」

 

 

広告を人に例えて、

・あなたが「シャイで控えめ」なタイプとして、あなたには好きな女の子がいるとする。

・その女の子が読む雑誌に「今、注目したいのはシャイな男」みたいな特集記事を出す。

・彼女の周りの人たちが、あなたの良い噂話をクチコミでしはじめる。

・彼女の両親や親友があなたのことを「見どころあり、あの人オススメだよ」と言う。

 

この状態であなたがラブレター出したら、成就する(相手に喜んでもらえる)可能性は格段に高くなるでしょう。

 

っていう話。

 

要するに、ラブレターを届ける以前の、いい雰囲気作りがPRなんですって。

 

 

具体例を紹介すると、

ハイボールのお話。

あとは、ビリーズブートキャンプのお話。懐かしいw

とかとか、LG21乳酸菌入りヨーグルトの話。

さらにはオバマ大統領の選挙にも、PRってだいぶ関わってるんですって。

 

 

全部すると長くなるから、ビリーズブートキャンプを少しだけ笑(p.30~参照)

オバマ大統領のPR戦略面白いので、調べる価値ありっすね)

 

空気その1:メタボに対する意識の高まり

→「メタボ」という言葉の出現によって「肥満=悪」という刷り込みができる

 

空気その2:安易なダイエット方法に対する疑惑

→テレビで、「手軽なダイエット法」に対する問題提起が起こり、それなりの運動や食事制限しないと痩せられない、という思いが強まる

 

空気その3:著名人も「ビリー」やってるという情報発信

→「ビリー」にハマった歌手やタレントがテレビなどでそのことを話す

 

空気その4:ネット知人を通じてクチコミ情報が盛り上がる

→周りの人たちが「ビリーすごいよ!」とか聞かされて購入する

 

 

ってな感じで

①「空気」に遅れまいとする心理

②「空気」をリードしたいと思う心理

ができて、ビリーズブートキャンプは人気爆発した、らしいっす。

 

「消費者に『気づき』を与えて、『買う理由』を生み出す」(p.41)のがPR。

 

それができれば苦労しないよ!って思われるかと思います。

(僕はそう思いましたw)

 

 

 

PR(カジュアル世論の形成)で大事なことは、三つの要素だと、この本では述べられます。

その三つとは

①「おおやけ」(公共性)

②「ばったり」(偶然性)

③「おすみつき」(信頼性)

 

この三つ全てがうまくいくことで、カジュアル世論の形成に成功する。

 

この三つの説明は…しません笑

 

本読んでください!

 

 

ちなみに、皆さん気になる所の(僕が全然理解していなかっただけの)

 

PRと広告の違い

①広告枠を買うか買わないか

②信頼性が高いか低いか

③コントロールしやすいかどうか(PRのデメリット)

 

ただ著者は、「消費者にしてみれば『広告だろうがPRだろうが関係な』」(p.94)くなるので、境界線は薄くなっていくだろうと予測している。

 

 

 

そして話は戦略PRに移る。

戦略PRは単なるパブリシティではない。

多様なメディアを組み合わせたプランニングを重要視する。(p.100)

 

まとめると、戦略PRでは

①戦略的なテーマ設定を行う

②戦略的なチャネル設計を行う

 

もうちょい説明すると

「戦略PRとは、メディア、ひいては消費者の関心を最大化できるテーマを設定し、そのテーマを広げることで商品の売上に貢献するという『シナリオ』を描き、そのシナリオを具現化させるための綿密なチャネル設計を行い、設計にもとづき情報の伝播を仕掛ける、という一連の流れ」(p.101)だそうです。(完コピ)

 

つまるところ、「消費者のことを考えろ」って話っすかね。

 

さらにコピリます。(いいのかな)

戦略PRのテーマ設定をステップにすると

1、商品の便益に関連しそうな、世の中の「関心事」を調べる

2、商品の便益を世の中や消費者の関心に合わせて翻訳する

3、その二つを結びつけ、テーマを設定する

4、テーマを「ニュース」にするための材料を用意する

5、テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する

(p.108)

 

チャネル設計に関しては

1、マスコミの活用(おおやけ感)

2、クチコミの活用(ばったり感)

3、インフルエンサーの活用(おすみつき感)

 

それぞれをどう巻き込むかは、本を読んでください笑

(当ブログは誓ってアフィリエイトはやっておりません。)

(#酔っ払い出したので、もう適当になりつつある感)

 

 

そしてこれまた、気になる効果測定ですが、

いまいち理解できておりません。

未だにソーシャルメディアマーケティングの効果測定がわからないです…。

今後の僕の課題です。

 

 

 

総括すると、

PRの失敗例までご丁寧に記されていて、僕のような初心者がなんとなくPRについて理解するにはいい本だったと思います。

 

日本では、“広告代理店”がとてつもなく強いですけど、実は広告よりPRの方が上位概念じゃないかって、本の最後に掲載されている対談でもあったり、

 

今後、もっと需要があるであろうPRを学ぶことはマーケティングを志す上でとっても大事なことなんじゃないかと思います。

 

僕個人としては、コミュニケーションデザイナーというものになんとなく憧れます。

 

 

 

あと、これから業務していくんすけど、 

 PRで「TwitterとかFacebookの企業アカウント結構有用な情報流れてるよ」

ってな空気を作ってくれるといいのになぁ

とか思います。

 

 

 

そして

次こそは、大局っぽいの読みます!

 

 以上