全僕にできる恩回し

全僕にできる恩回し

読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『イシューからはじめよ』

安宅和人 著 英治出版

 

会社から出された課題で、Webリテラシー検定を取らなきゃいけなくて

GW中ちょっと勉強してたんすけど、全然頭入らなくて

あーあって思いつつ

 

同時に社長から、GW中にこれ読みなさい!って言われて読んだ本がこちら

 

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

 

これがまた、面白かった!!

 

 

新卒研修で、課題解決の方策を考えろ、ってやつがあったんすけど

 

どうしても方策ばかりに目がいっちゃって、

 

イシューを明確にすることが何より大切だ!!

 

 

っていうことを再認識させられました。

 

だから、新卒のこの時期に読んでよかったと思います。 

 

特に前半部分。

 

後半は、もちろん大事なんだけど、おいおいって感じかな。

 

 

今回の本は、特にインターン時に悩んでいたところがちょっとだけはっきりしたのが自分にとっての収穫。

 

 

 

 

 

 

さて。

 

そもそも「イシュー」ってなんやねん、って話なんすけど

 

著者の定義によると(p.25)

A. 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B. 根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

だそうです。

 

 

 

唐突ですが、

「バリューのある仕事をしろ」ってインターンの時に言われていたんすよ。

正直意味がわからなかった。

 

 

バリューってなんやねん

 

 

この本では、バリューの本質を

「イシュー度」と「解の質」という二軸で説明してくれる。

 

「イシュー度」とは、

「自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」

 

「解の質」とは、

「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」

と述べています。(p.26)

 

 

 

 

 

…まだ何言ってるかわかんねぇ。

 

 

 

 

ここで、この本でとても大事だと思ったことを抜粋します。

 

「問題を解く」より「問題を見極める」(p.21)

 

 

何を言いたいかというと、

 

まず何よりも、自分が解くべき問題設定を大事にする

 

ということ。

 

これがつまり「イシュー度」を重視する、ということ。(多分)

 

 

がむしゃらに「解の質」を高めても、どうでもいい問題なら、無価値なことだし

そこに、有限の時間と労力を割くのはとてつもなく生産性が悪い。

 

 

凡人の僕は、どうしても目先の利益というか、

目に見える成果を求めてしまうので、

問題設定をおろそかにして、答えを出すこと(解の質を高めること)に精を出す。

 

でもそれって、あまり意味のあることではない。

 

わかっちゃいるのにやめられないんだけど…。

 

 

 

「自分が思いついた問題のなかで、本当に答えを出す価値のあるものは何か」

 

 

これを上司に聞くなり、自分で考えたりするなどして、決めることが本当に大事。

 

この本では、そっから先のことも丁寧に説明してくれているんすけど、僕の今のレベルでは、まずここをしっかりしないことには先に進めないわ。

 

これを考えるのが本当に難しいところでもあるんすけどね。

 

 

で、イシューを言葉にするためのポイントが

1、主語と述語を入れる

2、5W1Hで特に、where, what, howを意識した表現をする

3、比較表現をする

ということだそうだ。(p.54)

 

 

さらに、いいイシューについて説明してくれる。

「なんちゃってイシュー」はダメだよね〜っていう話。

要するに、本質的な問題じゃないこと。

 

そこに一生懸命になるのはとってももったいない。

だって、そこに答えを出したところで、ほとんど意味がないから。

 

でも、すぐ、分かりやすいものを考えたがるよね。

それが楽だし、「俺考えてるわー」って思えるし、

ゆーて、それなりの意味はあるから。

 

 

でも繰り返しだけど、

 

それが

本質的な問題解決には決してならない。

 

だから、

くそめんどくさくても、すげぇ大変であっても、

問題設定は間違えてはならない。

 

 

イシューを特定するために5つのアプローチを紹介してくれます。(p.87〜参照)

 

その中でも特に、これいいなって思ったのが、

・最終形からたどる

・「So What?」を繰り返す

です。

 

一個だけ、具体例を抜粋します。(p.95)

 

1、「地球温暖化は間違い」というイシューとして設定します。

→いや、イシューになってないやん。So what?

 

2、「地球温暖化は世界一律で起こっているとは言えない」

→答えを出すポイントが出たものの、まだイシュー度は弱い。So what?

 

3、「地球温暖化は北半球の一部だけで起こっている現象である」

→whereによって地点が絞り込まれた!So what?

 

4、「地球温暖化の根拠とされるデータは、北米やヨーロッパのものが中心であり、地点に恣意的な偏りがある」

→検証ポイントが結構明確になってきたやん。So what?

 

5、「地球温暖化を主張する人たちのデータは、北米やヨーロッパの地点の偏りに加え、データの取得方法の仕方に公正を欠いている」

→答えを出すべきポイントがより明確になった!!

 

ここまできたら、考えるべき点は明確。

イシューを特定できたら、ほとんど勝ちなのかもしれない。

 

 

世の中には、

何が問題なのかもよくわかっていない人が多いそうなので。

 

僕も口癖的に「何がわからないのかもわからない!」ってよく逆ギレします。

 

…つくづく、イシューの設定って大事ですね。

 

そして、それをきちんとクライアントに説明できるようにすることが、後半部分で書かれていますが、割愛!

 

 

少しだけ加筆すると

1. イシュー決め(イシュードリブン)

2. イシュー分解からの、ストーリーライン作成

3. ストーリーを絵コンテにする(仮説ドリブン)

4. 実際の分析を進める(アウトプットドリブン)

5. 伝えるものをまのめる(メッセージドリブン)

っゆう流れになるそうです。

 

今回のエントリーで触れたのは、ほぼ1だけ笑

 

 

 

 

 

最後に、

この本にも書かれていたけど、

前にインターンしてた会社で、よく

 

「悩む」んじゃなくて「考えろ」

 

って言われてたことを思い出しました。

 

悩むことは、答えの出ない前提をもとに考えたフリをすること

考えることは、答えが出ることを前提に、建設的に考えを組み立てること(p.4)

 

で、僕は大学生の時からずっと「悩む」んすけど、生産性がないことを痛感しました。

 

(それでも悩むことはやめられないんですけどね…)

 

仕事は何かを生み出すためのことだから、「悩む」ことはノーバリュー。無価値。

 

「自分が悩んでることがわかったならば、すぐに休むべき」

 

これも、インターン先で言われていたのに、

結局悩んだ末に逃亡しちゃったという苦い思い出。

いい会社だったのに、と思いますが、仕方ない。

またいつかその辺のことは、きちんと整理しようと思います。

 

 

 

悩んだってしょうがないから、悩むくらいなら休む。

悩んでいることに気づける人間になろう。

 

俺はまず、

悩んていることに気づいても、くよくようだうだ悩みたがる癖を直さなきゃ。

 

マジでなんの意味もない。

(もちろん大事なことかもしれないけど、仕事上は完全に無意味っしょ)

 

 

 

あともう一個、この本で、琴線に触れたのが、

「一次情報」を大事にする、ということ。

 

今まで、大学でしてきた、フィールドワークとか半構造インタビュー調査とか、

やっぱりとても大切だったんだ、って思えると嬉しいもんです。

 

 

 

 

ありがとうございます。F教授。

 

 

 

 

 

 

ふぅ。結局、大局的な本読まなかった。。

5月からは、Webリテラシー検定の勉強しつつ、上司の勧めに従って本を読もうと思います。

 

 

5月病にならなければ!

 

(5月病なりたがりだから気をつけねば。)

 

 

あ、今後モヤモヤポイントもあげよ。

 

イシューからはじめることの大切さはなんとなくわかったんだけど、

実際のプロジェクトでどうやっていくのかイメージがつかない。

この本の後半部分で、丁寧に解説してくれたけど、理解できないのは、実践がないからなのかなぁ。

 

大変そうだけど、早く実際の業務に携わりたいな。

 

以上。