全僕にできる恩回し

全僕にできる恩回し

読書記録や住んでるシェアハウスの暮らしをつらつらと。

『【第5版】マーケティング戦略』

和田充夫・恩藏直人・三浦俊彦 著 有斐閣アルマ

 

久々に読みました、マーケティング大局っぽいやつ。

 

 

マーケティング戦略 第5版 (有斐閣アルマ)

マーケティング戦略 第5版 (有斐閣アルマ)

 

 

 

んーとね、

 

 

 

あんま面白くなかった。

 

 

 

とゆーか、全然頭に入ってこなかった。。

 

途中でやめちゃったし。

 

 

 

これは、この本が悪いというわけでは決してなくて

 

僕の集中力の問題なんだと思います。

 

 

 

せっかく時間を使うのだから、

無理にハイペースに本を読むのではなく、きちんと学ぶことが多くなるように

集中しなきゃダメですね。

 

 

多分、この本もマーケティング初心者の僕にとってはとても有用な本になるはず。

 

 

 

 

これも図書館の返却期限を過ぎちゃってるんで、

 

一回返してから、またゆっくり読みます。

 

以上。

『イシューからはじめよ』

安宅和人 著 英治出版

 

会社から出された課題で、Webリテラシー検定を取らなきゃいけなくて

GW中ちょっと勉強してたんすけど、全然頭入らなくて

あーあって思いつつ

 

同時に社長から、GW中にこれ読みなさい!って言われて読んだ本がこちら

 

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

 

これがまた、面白かった!!

 

 

新卒研修で、課題解決の方策を考えろ、ってやつがあったんすけど

 

どうしても方策ばかりに目がいっちゃって、

 

イシューを明確にすることが何より大切だ!!

 

 

っていうことを再認識させられました。

 

だから、新卒のこの時期に読んでよかったと思います。 

 

特に前半部分。

 

後半は、もちろん大事なんだけど、おいおいって感じかな。

 

 

今回の本は、特にインターン時に悩んでいたところがちょっとだけはっきりしたのが自分にとっての収穫。

 

 

 

 

 

 

さて。

 

そもそも「イシュー」ってなんやねん、って話なんすけど

 

著者の定義によると(p.25)

A. 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

B. 根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

だそうです。

 

 

 

唐突ですが、

「バリューのある仕事をしろ」ってインターンの時に言われていたんすよ。

正直意味がわからなかった。

 

 

バリューってなんやねん

 

 

この本では、バリューの本質を

「イシュー度」と「解の質」という二軸で説明してくれる。

 

「イシュー度」とは、

「自分の置かれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」

 

「解の質」とは、

「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」

と述べています。(p.26)

 

 

 

 

 

…まだ何言ってるかわかんねぇ。

 

 

 

 

ここで、この本でとても大事だと思ったことを抜粋します。

 

「問題を解く」より「問題を見極める」(p.21)

 

 

何を言いたいかというと、

 

まず何よりも、自分が解くべき問題設定を大事にする

 

ということ。

 

これがつまり「イシュー度」を重視する、ということ。(多分)

 

 

がむしゃらに「解の質」を高めても、どうでもいい問題なら、無価値なことだし

そこに、有限の時間と労力を割くのはとてつもなく生産性が悪い。

 

 

凡人の僕は、どうしても目先の利益というか、

目に見える成果を求めてしまうので、

問題設定をおろそかにして、答えを出すこと(解の質を高めること)に精を出す。

 

でもそれって、あまり意味のあることではない。

 

わかっちゃいるのにやめられないんだけど…。

 

 

 

「自分が思いついた問題のなかで、本当に答えを出す価値のあるものは何か」

 

 

これを上司に聞くなり、自分で考えたりするなどして、決めることが本当に大事。

 

この本では、そっから先のことも丁寧に説明してくれているんすけど、僕の今のレベルでは、まずここをしっかりしないことには先に進めないわ。

 

これを考えるのが本当に難しいところでもあるんすけどね。

 

 

で、イシューを言葉にするためのポイントが

1、主語と述語を入れる

2、5W1Hで特に、where, what, howを意識した表現をする

3、比較表現をする

ということだそうだ。(p.54)

 

 

さらに、いいイシューについて説明してくれる。

「なんちゃってイシュー」はダメだよね〜っていう話。

要するに、本質的な問題じゃないこと。

 

そこに一生懸命になるのはとってももったいない。

だって、そこに答えを出したところで、ほとんど意味がないから。

 

でも、すぐ、分かりやすいものを考えたがるよね。

それが楽だし、「俺考えてるわー」って思えるし、

ゆーて、それなりの意味はあるから。

 

 

でも繰り返しだけど、

 

それが

本質的な問題解決には決してならない。

 

だから、

くそめんどくさくても、すげぇ大変であっても、

問題設定は間違えてはならない。

 

 

イシューを特定するために5つのアプローチを紹介してくれます。(p.87〜参照)

 

その中でも特に、これいいなって思ったのが、

・最終形からたどる

・「So What?」を繰り返す

です。

 

一個だけ、具体例を抜粋します。(p.95)

 

1、「地球温暖化は間違い」というイシューとして設定します。

→いや、イシューになってないやん。So what?

 

2、「地球温暖化は世界一律で起こっているとは言えない」

→答えを出すポイントが出たものの、まだイシュー度は弱い。So what?

 

3、「地球温暖化は北半球の一部だけで起こっている現象である」

→whereによって地点が絞り込まれた!So what?

 

4、「地球温暖化の根拠とされるデータは、北米やヨーロッパのものが中心であり、地点に恣意的な偏りがある」

→検証ポイントが結構明確になってきたやん。So what?

 

5、「地球温暖化を主張する人たちのデータは、北米やヨーロッパの地点の偏りに加え、データの取得方法の仕方に公正を欠いている」

→答えを出すべきポイントがより明確になった!!

 

ここまできたら、考えるべき点は明確。

イシューを特定できたら、ほとんど勝ちなのかもしれない。

 

 

世の中には、

何が問題なのかもよくわかっていない人が多いそうなので。

 

僕も口癖的に「何がわからないのかもわからない!」ってよく逆ギレします。

 

…つくづく、イシューの設定って大事ですね。

 

そして、それをきちんとクライアントに説明できるようにすることが、後半部分で書かれていますが、割愛!

 

 

少しだけ加筆すると

1. イシュー決め(イシュードリブン)

2. イシュー分解からの、ストーリーライン作成

3. ストーリーを絵コンテにする(仮説ドリブン)

4. 実際の分析を進める(アウトプットドリブン)

5. 伝えるものをまのめる(メッセージドリブン)

っゆう流れになるそうです。

 

今回のエントリーで触れたのは、ほぼ1だけ笑

 

 

 

 

 

最後に、

この本にも書かれていたけど、

前にインターンしてた会社で、よく

 

「悩む」んじゃなくて「考えろ」

 

って言われてたことを思い出しました。

 

悩むことは、答えの出ない前提をもとに考えたフリをすること

考えることは、答えが出ることを前提に、建設的に考えを組み立てること(p.4)

 

で、僕は大学生の時からずっと「悩む」んすけど、生産性がないことを痛感しました。

 

(それでも悩むことはやめられないんですけどね…)

 

仕事は何かを生み出すためのことだから、「悩む」ことはノーバリュー。無価値。

 

「自分が悩んでることがわかったならば、すぐに休むべき」

 

これも、インターン先で言われていたのに、

結局悩んだ末に逃亡しちゃったという苦い思い出。

いい会社だったのに、と思いますが、仕方ない。

またいつかその辺のことは、きちんと整理しようと思います。

 

 

 

悩んだってしょうがないから、悩むくらいなら休む。

悩んでいることに気づける人間になろう。

 

俺はまず、

悩んていることに気づいても、くよくようだうだ悩みたがる癖を直さなきゃ。

 

マジでなんの意味もない。

(もちろん大事なことかもしれないけど、仕事上は完全に無意味っしょ)

 

 

 

あともう一個、この本で、琴線に触れたのが、

「一次情報」を大事にする、ということ。

 

今まで、大学でしてきた、フィールドワークとか半構造インタビュー調査とか、

やっぱりとても大切だったんだ、って思えると嬉しいもんです。

 

 

 

 

ありがとうございます。F教授。

 

 

 

 

 

 

ふぅ。結局、大局的な本読まなかった。。

5月からは、Webリテラシー検定の勉強しつつ、上司の勧めに従って本を読もうと思います。

 

 

5月病にならなければ!

 

(5月病なりたがりだから気をつけねば。)

 

 

あ、今後モヤモヤポイントもあげよ。

 

イシューからはじめることの大切さはなんとなくわかったんだけど、

実際のプロジェクトでどうやっていくのかイメージがつかない。

この本の後半部分で、丁寧に解説してくれたけど、理解できないのは、実践がないからなのかなぁ。

 

大変そうだけど、早く実際の業務に携わりたいな。

 

以上。

 

 

『予想どおりに不合理』

ダン・アリエリー著 熊谷淳子訳

 

GWっすね。

本を数冊図書館で借りてて、延滞してしまってるので、

気が気でありません。

 

その本の一冊がこちら。

 

 

 

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

 

 

 

 

タイトル面白くないっすか?

割と有名な本らしいのですが、一言で感想をいうと、

 

 

行動経済学おもろ!!

 

 

です。

 

これに尽きるので、今回のエントリーはここでおしまい。

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

って終わると流石に意味がないので、

もう少しだけ書きます。

 

 

確かに!!と思ったのが、万年筆とスーツの話。(p46~参照)

 

万年筆を買おうとして、コンビニで2000円で売っていた。

だけど、同じものが10分歩いた文房具屋さんで1000円で売っていたことを知ったら

ちょっと迷うけど、僕なら10分歩いて1000円の万年筆を買う。

 

だって半額だよ!

 

 

一方、スーツを買おうとして、いい感じの10万円のスーツが見つかる。

それが10分歩いたところにあるお店だと、99000円で買えるそうだ。

 

どうします?

 

スーツは買いに行かないんじゃないっすか?

 

っていう話。

 

合理的じゃないっすよね。同じ10分で同じ1000円じゃん。

 

でもこれは予想されること。

人間ってこんなふうに意思決定しちゃうもんなんですって。

不思議。

 

 

 

 

 

あと、今回何より心に刺さったのが、

市場規範と社会規範の話。

 

うまく説明できないのが申し訳ないんすけど、

 

ホームパーティーでお金を払う?

家事やセックスにお金を払う?

そんなんしたら、一気にドン引きするよね、って話です。

 

親密な人間関係に市場規範を持ち込んじゃダメ。

 

 

広告とPRの関係も近い気がする。

広告なら市場規範として割り切れるけど、

PRの裏に市場規範の世界が見えたら、PRの効果って急降下しそう。

 

 

 

さらに、この考え方って、

働き方にもすごく当てはまる気がして心がギュってなった。

 

 

「考えの中に一旦市場規範が入り込むと、社会規範は消えてしまう」(p.109)

「社会的交換に市場規範を導入すると、社会規範を逸脱し、人間関係を損ねることになる。一度この失敗を犯すと、社会的な関係を修復するのはむずかしい。」(p115)

 

ボランティアが特にそうかもね。

 

変にお金もらうんだと、やる気が下がるかもしれない。

やる気が下がるというより、

「仕事だ」って感覚が強くなって、割に合う/合わない、という考えが出現してしまう。

 

 

 

 

さらにさらに、

 

「今日の企業は、社会的交換をつくりだすことに利点を見いだしている。今日の市場では、わたしたちは無形のものをつくる担い手だからだ」(p.120)

 

昔は違った。労働は分かりやすく、時給制で、目に見える形となるので、明快な市場的交換であった。

 

社会規範を仕事に当てはめると「やりがい搾取」と言われるようなことが起こる。

 

給料のためじゃない、「楽しいからやる」とか「社会貢献のため」とか思い込んじゃうと、一方でどれだけでも働かないといけないんじゃないかって思っちゃう。

 

それができない俺は、どうしようもないクズだ、無価値な人間だって思っちゃう。

 

結局俺は、口では偉そうなこと言ってるけど、本音ではお金が欲しくて欲しくてたまらない人間なんだ。

 

今までやってきたことや、積み上げてきた人間関係も全て市場規範の世界でやってきたんだ、って思っちゃって、、、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、ちょっと前の僕自身の話でした。

 

 

 

社会規範と市場規範は混ぜちゃダメ、絶対。

 

でも一方で社会規範(いっしょに何かをつくりあげる興奮など)のほうが市場規範(昇進ごとにだんだん増えていく給料など)より強い企業の方が、勢いがあったり、いい感じの企業だったりする。と例えばGoogleとか。

 

 

 

いやできる人はいいんだけど、

僕は意識して、市場規範と社会規範を割り切らないと潰れちゃう。

 

その上でバランスよくやっていきたい。。

 

むずいなー!

 

一生掛けた、課題なのかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もういっこ、個人的にタイムリーだったので。

高価な所有意識について。 

 

大抵の人は、自分の持っているものに惚れ込んでしまう。

→自分がした選択を正しいものと信じたいから?

 何かを手にした途端に愛着を感じてしまうことが多い。

そして、手に入るかもしれないものではなく、失うものに注目してしまう。

だから自分の所有物を手放さないし、価値が高いもんだと思ってしまう。

 

 

最近、僕のMacBook Airを6万で売って!と言ってくれた人がいて

もう4年も使ってるし、そろそろ買い替え時かなと思い、一旦は承諾したんですけど

 

手放すとわかった途端、急にもったいなくなっちゃって。

 

まぁ愛着というより、

今売られてるパソコンがそんな魅力的じゃないし、お金ないし、

今のパソコンでなんら問題ないや、ってことで売るのやめちゃいました。

 

投資がうまい人なら、潮時で売って、次のパソコン買うんやろなぁとか思いながら、

このパソコンが壊れるまで使うことにしました。

 

 

ちなみに、帰省するたびに両親に「(20年近く住んでボロくなってきて、かつ大きさを持て余している)実家を売ったら?」と話すんすけど、多分手放さないだろうなぁと確信しちゃいました。

 

絶対、早めに売って、二人でこじんまりした、新しめで綺麗な家に引っ越せばいいのにと思うんすけどね。

 

人は何か問題意識・当事者意識がないと変わらないよね、とつくづく思います。

 

まぁ変わらないことが、変わろうと色々苦心するより、楽で幸せなのかもしれません。

 

(日本人はタンス貯金に代表されるような、困った時のためのお金を絶対的に信じてるのも、それに関係しているのかも。変わらないことで起こりうるリスク対策として貯金している。それが本当にリスク対策になっているか深く考えることもせずに。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の本は事例が多かったのですが、ちょっとはしょりながら急ぎ足で読んだので

 

また読む時が来るかもです。

 

 

 

あと全然関係ないけど、

本文で紹介されてた、ウォルト・ホイットンマンの詩集『草の根』の詩のタイトルが妙に惹かれたのでメモ。

 

「今ぼくを引きとめる君が誰であろうと」 

 

 

以上